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カローデン古戦場
ハイランドの魂を伝える古戦場跡

18世紀に起こったカローデンの戦いの跡地。ハイランド軍はスコットランド奪回を目指して反乱を起こしたが、イングランド政府軍に追い詰められて、ここカローデンの平原で決戦を強いられたという。ハイランド軍は長い戦いと飢えで疲労困憊しており、この決戦はわずか40分ほどで政府軍側の圧勝に終わった。この日から、スコットランドを徹底的にイングランド化する政策が行われるようになったとされる。今もこの古戦場には両軍の旗がひるがえり、ハイランドの兵士たちの墓標が点々と見られ、供えられる花の絶えることがない。ビジター・センターもあり、日本語音声のビデオを見ることができる。


ブレア城
見事なコレクションが見られる白亜の城

スコットランドの城は市民のレジャースポットともいえる。美しい白亜のブレア城は広い庭園をもち、陶器や絵画、武器などのすばらしいコレクションで人気が高い。プライベート・アーミーを維持しているのは、イギリスでもこの城の当主アースル公爵だけという。また、バグパイプ演奏のチャンピオン大会が行われる場所としてもよく知られている。城は小さな街ブレア・アースルにあり、スコットランド中部のリゾート地ピトロッホリーが近い。ピトロッホリーは、ロンドン留学中の夏目漱石も休暇を過ごした街と伝えられている。


ウイスキー街道
ハイランドの厳しい気候がスコッチを育てる

スコットランド北のハイランド地方は、すばらしいモルト・ウイスキーの産地として知られる。点在する蒸留所をつなぐウイスキー街道の出発点はキース。このあたりは低い潅木と草で覆われた、大きな丘が連続する荒涼とした風景だ。冬の寒さも厳しい。低温のため腐らなかった草がやがて炭化してできるピート(泥炭)が、上質のウイスキーの決め手となる。ピートをくぐった軟水を使うだけでなく、発芽途中の麦芽を乾燥させる際に行うピートによる薫蒸が、スコッチ特有のあの香りとなるわけだ。グレンフィディックなど見学可能な蒸留所も多い。各蒸留所の伝統による製法の違いを飲み比べてみては。


エジンバラ城
スコットランド動乱の歴史を語る断崖の城

エジンバラの語源は、斜面に建つ城塞。7世紀にはすでに要塞が、今のエジンバラ城の場所にあったという。以来、この城の歴史はスコットランドの歴史と重なってきた。城内に残る最も古い建物であるセント・マーガレット礼拝堂や、城正面を守る堂々たるフォア・ウェル、城の中心部パレスなど見どころは多い。なかでもパレスの内部は戦争記念館、重厚な時計台、王族の居間、悲劇の女王として知られるメアリの部屋と、興味深いスポットが続く。夜にはライトアップされた姿も見られる。


ヨーク
城壁に囲まれたイングランド北部の中心都市

ヨークの歴史は古い。1世紀にローマ人の軍事拠点として築かれ、9世紀にはバイキング王国の首都に、11世紀になるとノルマン人の要塞都市となり、そして中世には毛織物と信仰の中心都市として繁栄を続けてきた。各時代のなごりは城壁に囲まれた街のあちこちに見られる。街の象徴ヨーク・ミンスターは、13~15世紀に造られたイギリス最大とされるゴシック建築だ。「五人姉妹の窓」など、中世から残るステンドグラスが繊細で美しい。また、バイキング時代を再現した街を電動カーでまわるヨービック・バイキング・センターや、ビクトリア朝時代の庶民の暮らしを紹介するキャッスル博物館など、楽しめる博物館が多い。


コーダー城
ロマンチックな城でマクベスの世界に遊ぶ

シェークスピアの『マクベス』の舞台とされる有名な城。マクベスとは時代が合わないようだが、記録としては14世紀にこの地方の豪族コーダー家が建てた。今も見ることのできるソーン・ツリー・ルームという丸天井の部屋には、この城の由来を語るイバラの木がある。コーダー家の主がある日、彼のロバが眠った場所に城を建てよというお告げを夢で見た。その時ロバが選んだのが、このイバラの木だったということだ。優雅な城で、跳ね橋からの眺めが美しく、コーヒー・メーカーのコマーシャルに使われたこともある。


ネス湖
ネッシー伝説の生きるミステリアスな湖

怪獣ネッシーで世界的に有名な湖。ネッシーの伝説は1500年も昔にさかのぼる。キリスト教布教のためこの地を訪れた聖コロンバが怪獣に襲われたが、十字架を掲げて追い払ったというものだ。長い間この伝説は語り継がれ、多くの目撃者も現れた。最近では写真が話題になったが、ニセモノが多いのも事実である。しかし、この静かなネス湖と岸辺の廃墟アーカート城との組み合わせなどはミステリアスな眺めで、ネッシーに会えるような気がしてくる。アーカート城周辺にはネッシーに関する施設が集まっていて、ネス湖クルーズも出ている。


シャーウッドの森とノッティンガム城
中世の英雄ロビン・フッドが活躍した舞台

イングランド中部の街ノッティンガムは、ロビン・フッド伝説の舞台として知られている。悪政で市民を苦しめていた州長官と戦った、中世のヒーローがロビン・フッド。街の郊外に広がるシャーウッドの森に、ロビンは仲間たちと共に住んでいたと伝えられる。森ではロビンがマリアンと結婚式を挙げたという教会や、仲間たちと集まったオークの大木などを見ることができる。また、ロビンの敵役であった州長官の居城がノッティンガム城だ。11世紀から続く重厚な造りの城で、現在は街の歴史を伝える博物館と美術館になっている。城壁の外の庭では弓矢を引くロビン・フッドのブロンズ像があり、伝説の世界を楽しませてくれる。


ホーリー・トリニティー教会
シェークスピアが洗礼を受け、永眠する教会

世界的な劇作家シェークスピアの生まれ故郷として知られる街が、ストラトフォード・アポン・エイボンである。街を流れるエイボン川を見おろすように、美しいホーリー・トリニティー教会が建っている。シェークスピアはこの教会で洗礼を受け、ロンドンに移る青年期まで礼拝に通い、そして死後ここに埋葬された。その生誕洗礼の記録も、簡素な墓もここに残されている。この教会での教えは、彼が作品にちりばめた聖書の言葉に残されているといえるかもしれない。教会内部の壁にはシェークスピアの胸像がある。


カナーヴォン城&コンウィ城


ともにイングランド王エドワード1世が13世紀末に建てた城塞で、北ウェールズ征服の拠点であった。カナーヴォン城はコンスタンチノープルの城塞をモデルに建造された。エドワード1世はウェールズ征服を強固なものにするため、カナーヴォン城で生まれた王子をウェールズの君主として叙した。以後、王室はこの城で皇太子の称号プリンス・オブ・ウェールズの叙任式を行うことを慣習としている。また、保存状態が良いことで知られるコンウィ城は、勇壮な姿を今も見せてくれる。川のほとり、山を背にする戦略的に有利な地勢だったため、軍事色の強い建築となっている。



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